グレーゾーンがグレーを白黒させるブログ

頭のなかのカオスを整理する場所

『自閉症という謎に迫る』

 

自分の特性やパーソナリティを知るため、

そして、臨床心理学に関する知見を蓄積するために、

読んだ本に関する記録をつけていきたい。

 

記念すべき第1回目は、この一冊である。

 

 

 

初回なので、名著的なものにしたかったが、

ここ数日読破した書籍は小説を除いてこれくらいだったので仕方ない。

特に記録に残したい部分の要約、

そして内容に対する感想を記載していきたい。

 

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カウンセリング記録(2020.10.07)

 

↓↓↓ 前回のカウンセリング記録 ↓↓↓

 

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◎自分の特性が生じるメカニズム

 

前回のカウンセリングでは、

自分の思考量(インプット量?)が平均より多いために、

アウトプットが困難になっているのではないか、

という特性を指摘された。

 

簡潔な言葉だけではピンと来なかったのもあり、

カウンセラーさんに詳しい説明を求めた。

 

結局は答えのようなものをもらえなかったけれど、

アウトプットがうまくできないときの脳内の状態はどのようなものか、

自分なりに振り返ってみる機会を得ることができた。

 

相手とコミュニケーションをとる際の自分の状態に関しては、

大まかに2パターンあるように思う。

 

一つはいわゆるフリーズした状態。

話すことや書くことを求められたときに、

そのトピックそのものに関する興味が薄かったり、

評価されているなと感じるときである。

 

もともと引き出しが少ない、というのもあるかもしれないけど、

だんだん思考がもやもやしてきて、

余計自分の内側にあるものが見えなくなる。

無理して何かを絞り出そうとすると、

脳みそがきゅーーーっとなるような感覚になり、

身体の不快感も増してきて、あとでいやな疲れが残る。

 

この現象は特に飲み会やグループワークなど、

集団のやりとりのなかで生じてきた。

ベースとして相手への信頼感の欠如があり、

そこでジャッジされている感覚が加わると、

処理が追い付かなくなってしまい、シャットダウンしてしまう、

というのが私の推理である。

 

もう一つのパターンは、

一対一の会話、特に家族や友人などある程度安心感を抱ける相手で、

なおかつ興味のある話題について話しているときだ。

 

この場合、無理に何かを絞り出そうとしている感じはない。

というより、何も考えようとしなくても、

次々と口から言葉が出てくるのである。

ただ、言いたいことの全体像を俯瞰しながら伝える、というよりは、

流れに身を任せて口を動かしているような感覚に近い。

最初何を話していたんだっけ?

何を伝えたかったんだっけ?

といった具合にコントロールが効かなくなることはよくある。

 

この2パターンの共通点としては、

自分の特性にそのまま当てはまるように思う。

つまり、言いたいこと、言おうとしていることを、

特定のフォーマットでまとめることが難しいのである。

 

コミュニケーションは相手ありきなので、

伝わるような表現を模索しながら言葉にしている。

だから、どんなに仲の良い人と好きに語り合ったあとでも、

元気になるというよりは疲れてしまう。

緊張感のある場面だとなおさらだ。

 

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カウンセリング記録(2020.10.03)

 

 

↓↓↓ カウンセリングに通い始めるきっかけ ↓↓↓

 

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職場での不適応により休職になり、

いよいよ今後の人生計画について再検討する必要に迫られたので、

学生時代のように、定期的に話を聞いてアドバイスをもらうことにした。

 

家から5分ほどのところに、

今年4月から開業したクリニックがあり、

これからはそちらで長い間お世話になるだろう。

 

繁華街に出る気疲れもないし、

オープンしたばかりで常連も少ない。

予約が取りやすいので、何かが起きた時にすぐ駆け込める。

まだ、精神科医とは2回、

カウンセラーさんに関してははじめましてしたばかりだが、

丁寧かつ的確に診断してくれると感じる。

 

 

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カウンセリングのきっかけ(再開?)

 

大学で休学していた時期にカウンセリングデビューし、

学位授与とともに卒業できた、と思った。

 

新卒として働き始めて半年。

会社に馴染めず休職。

メンタルクリニックの門をくぐり、

再びカウンセリングのお世話になる。

 

思えば、ずっと人間関係が苦手だった。

話が合わないのもあるが、テンポ感からして違う。

 

会社でも、同期との昼休みや移動時間中の雑談を避けるようにしていた。

流れ的に会話から逃げられないとき、

破綻しない程度には話を合わせていたが、

楽しむような気持ちや余裕はなかった。

 

雑談が苦手でも、肝心の仕事ができれば職場でやり過ごせる。

マイペースに流れてきた作業をこなすことは、人並みにできたはず。

新人研修が6月いっぱいまで続き、7月以降から出社。

日報を書いたり、動画講義を受けたり、

配属向けの説明会で質問したり、と淡々とこなした。

 

会社員として働くことに元から自信はなかった。

でも、「やっているうちに何とかなるんじゃない?」

と楽観的に考えることにした。

 

悲劇は、先月のグループワークで起きた。

上司から与えられたお題に対して、

新入社員数人のグループで調査と議論をしたうえで、

自分たちなりの結論をまとめ、最後に発表するというもの。

 

人のことは言えないが、

私のグループは、メンバーが決定した時点では、

誰も動き出すような気配を見せなかった。

じゃあ、せっかくだし挑戦してみよう、ということで、

気は進まなかったけれど、グループワークの役割分担や進行など、

チームリーダー的なことをする流れになった。

 

会議室を取り、今後のスケジュールを決め、掘り下げるべきテーマを絞る…

多少のぎこちなさはあったものの、

他のメンバーが率先して動く感じでもなく、配属後のことを考えたら、

今のうちにリーダー的な役割にも慣れたほうがいいよね、くらいに思った。

 

ただ、グループでの作業を進めるうちに、

少しずつ、少しずつ、身動きが取れなくなった。

 

頭の中がぐちゃぐちゃになり、ヒートアップし、

そのままシャットダウンしてしまうような感覚。

 

同期が情報収集して資料作成にとりかかるなか、

自分から役割分担をしたのに、

何から手を付ければよいか、

何を優先してピックアップするのか、

どのようにまとめていけばよいのか、わからなくなった。

というより、作業を進める気力が萎んでしまった。

 

気づいたら、メンバー間で情報共有する時間になった。

丸一日かけて山ほどのサイトを見たはずなのに、

自分が提供できるのは3分で説明が終わるようなものだった。

 

混乱した頭を抱えたまま、

同期の反応に対する申し訳なさと恐れる気持ち、

そして、自分の至らなさに対する悲しみでいっぱいになった。

そんな自分を見かねたのか、

あーでもない、こーでもない、

議論はどんどん進んでいった。

 

「あ、この感じは学生時代のおしゃべりとか、

ゼミのディスカッションと時と同じだ。

また一人だけ取り残されたんだ。」

 

もう帰りたい気持ちを抑えて、最後までいたけれど、

自分から漂う不穏な空気を察したのか、

同期たちが珍しく、一緒に帰ろうということになった。

その気遣いのようなものに対しても、ありがたいと思えず、

話すような気力もなく、取り繕うこともせずに、

逃げるように一人で会社を出た。

 

もう行きたくない、やっていけない。

これを乗り越えたところで、もっと高い壁が待つだけだ。

そして、もっと、もっと、もっと高い壁が、

その先に立ちはだかっているのことを想像すると、

胸にぽっかりと穴が開くような気持ちでくらくらして、何も考えられなくなった。

 

 

翌朝、出社せずにそのまま家を出た。

 

 

 

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