カウンセリングのきっかけ(再開?)
大学で休学していた時期にカウンセリングデビューし、
学位授与とともに卒業できた、と思った。
新卒として働き始めて半年。
会社に馴染めず休職。
メンタルクリニックの門をくぐり、
再びカウンセリングのお世話になる。
思えば、ずっと人間関係が苦手だった。
話が合わないのもあるが、テンポ感からして違う。
会社でも、同期との昼休みや移動時間中の雑談を避けるようにしていた。
流れ的に会話から逃げられないとき、
破綻しない程度には話を合わせていたが、
楽しむような気持ちや余裕はなかった。
雑談が苦手でも、肝心の仕事ができれば職場でやり過ごせる。
マイペースに流れてきた作業をこなすことは、人並みにできたはず。
新人研修が6月いっぱいまで続き、7月以降から出社。
日報を書いたり、動画講義を受けたり、
配属向けの説明会で質問したり、と淡々とこなした。
会社員として働くことに元から自信はなかった。
でも、「やっているうちに何とかなるんじゃない?」
と楽観的に考えることにした。
悲劇は、先月のグループワークで起きた。
上司から与えられたお題に対して、
新入社員数人のグループで調査と議論をしたうえで、
自分たちなりの結論をまとめ、最後に発表するというもの。
人のことは言えないが、
私のグループは、メンバーが決定した時点では、
誰も動き出すような気配を見せなかった。
じゃあ、せっかくだし挑戦してみよう、ということで、
気は進まなかったけれど、グループワークの役割分担や進行など、
チームリーダー的なことをする流れになった。
会議室を取り、今後のスケジュールを決め、掘り下げるべきテーマを絞る…
多少のぎこちなさはあったものの、
他のメンバーが率先して動く感じでもなく、配属後のことを考えたら、
今のうちにリーダー的な役割にも慣れたほうがいいよね、くらいに思った。
ただ、グループでの作業を進めるうちに、
少しずつ、少しずつ、身動きが取れなくなった。
頭の中がぐちゃぐちゃになり、ヒートアップし、
そのままシャットダウンしてしまうような感覚。
同期が情報収集して資料作成にとりかかるなか、
自分から役割分担をしたのに、
何から手を付ければよいか、
何を優先してピックアップするのか、
どのようにまとめていけばよいのか、わからなくなった。
というより、作業を進める気力が萎んでしまった。
気づいたら、メンバー間で情報共有する時間になった。
丸一日かけて山ほどのサイトを見たはずなのに、
自分が提供できるのは3分で説明が終わるようなものだった。
混乱した頭を抱えたまま、
同期の反応に対する申し訳なさと恐れる気持ち、
そして、自分の至らなさに対する悲しみでいっぱいになった。
そんな自分を見かねたのか、
あーでもない、こーでもない、
と議論はどんどん進んでいった。
「あ、この感じは学生時代のおしゃべりとか、
ゼミのディスカッションと時と同じだ。
また一人だけ取り残されたんだ。」
もう帰りたい気持ちを抑えて、最後までいたけれど、
自分から漂う不穏な空気を察したのか、
同期たちが珍しく、一緒に帰ろうということになった。
その気遣いのようなものに対しても、ありがたいと思えず、
話すような気力もなく、取り繕うこともせずに、
逃げるように一人で会社を出た。
もう行きたくない、やっていけない。
これを乗り越えたところで、もっと高い壁が待つだけだ。
そして、もっと、もっと、もっと高い壁が、
その先に立ちはだかっているのことを想像すると、
胸にぽっかりと穴が開くような気持ちでくらくらして、何も考えられなくなった。
翌朝、出社せずにそのまま家を出た。
会社に行けなくなってから一ヵ月経つ。
(行かないことにした、のほうが近いかもしれないが...)
家を出てからも色々あったものの、
今のところは実家で悠々自適と日々を過ごす、
という恵まれている環境にいる。
出社拒否から今までの紆余曲折については、
また気が向いたときに書いてみようと思う。