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カウンセリング記録(2020.10.03)

 

 

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make-it-brain1229.hatenablog.com

 

 

職場での不適応により休職になり、

いよいよ今後の人生計画について再検討する必要に迫られたので、

学生時代のように、定期的に話を聞いてアドバイスをもらうことにした。

 

家から5分ほどのところに、

今年4月から開業したクリニックがあり、

これからはそちらで長い間お世話になるだろう。

 

繁華街に出る気疲れもないし、

オープンしたばかりで常連も少ない。

予約が取りやすいので、何かが起きた時にすぐ駆け込める。

まだ、精神科医とは2回、

カウンセラーさんに関してははじめましてしたばかりだが、

丁寧かつ的確に診断してくれると感じる。

 

 

 

◎初回カウンセリング

 

初回のカウンセリングは、

本人の今までの経歴と現在抱えている悩みについて伺う、

つまりカウンセラーがクライアントの人となりを知る回である。

 

まずはカウンセラーさんから、

精神科医との診察で話してもらう内容と重複することもあることもあるが、

双方で情報共有はきちんとしているから問題ない、との話があった。

 

クライアントからの聞き取り内容や本人に対する印象は記録として残される。

それでも、目の前にいるクライアントの生の声を「聴く」ことで、

言語化できないオーラのようなものを受け取ることができるし、

むしろそちらの方が判断材料として重要である、という。

 

また、普段の生活で思いついたことを書いたメモ帳を見て話してもいいか、

と訊いたところ、そのへんは好きにどうぞ、ということだった。

ただ、無理して理路整然と話す必要はなく、

自分が表現したいように、自然と振舞うこと。

それを受け止めるのがカウンセラーの仕事だから、と言ってもらえた。

 

そういえば、学生時代のカウンセリングでも、

事実を淡々と述べるという癖を指摘されたことを思い出した。

「そのときどのような感情を抱きましたか?」

とフォローを入れてくれて初めて、

なんかもやもやするー(困惑)、

と心のつっかえのようなものを感じられたのである。

これからはもう少し人間らしい話し方をするぞ!と思ったところです。

 

前置きがずいぶん長くなってしまったので、本題に入ろうと思う。

 

初回なので、まずは、自分の生い立ちやその時々の困りごとについて話した。

 

日本生まれだが、両親が中国人であるために、

日本と中国を行き来することをたびたび繰り返したこと。

 

小学5年生から日本で暮らし始めたものの、

環境に対する不慣れや殺伐とした家の中の両方に挟まれて、

拒食症や高熱を繰り返すといった、適応障害のような症状が出ていたこと。

 

中学生以降から身体感覚や心理面で違和感を感じ始めると同時に、

周囲とのコミュニケーションが徐々にうまくいかなくなったこと。

 

高校の部活動、大学のゼミやサークル、現職場でのグループワークなど、

人間関係の構築が不得手であるうえに、

思考のアウトプットが上手くできないために、ドロップアウトを繰り返したこと。

 

などなど、不適応の根源にある原因が解消されないために、

問題行動を繰り返した挙句に、

適応に対する気力のようなものが少しずつ薄れていくようなことを伝えた。

 

そして、カウンセラーに経歴を語る中で、

自分の今までの行動パターン、

そして自分が抱える矛盾、つまり悩みの根源のようなものに気づいた。

 

「正常」と「異常」の狭間を行き来している、ということだ。

適切な用語が見つからないので、あえて「正常」「異常」と表現した。

 

同年代の集団を中心に、学校や職場に馴染めるように努力する一方で、

慢性的な疲労や焦燥感が溜まり、

限界が来てしまうとドロップアウトすることを繰り返してきた。

 

そして、新卒で働き始めてまだ半年であるが、

頑張れば頑張るほど要求水準が上がる一方で先が見えないから、

もう戻りたくないという気持ちが湧かないことを話した。

このままでは、うつや統合失調などの二次障害になってしまいそうだと。

 

 

 

◎自分の特性と向き合おう

 

自分が考えていること、感じていることを思い思いに話し続けた。

 

今までのように「正常」になろうと振る舞うのがつらい。

「健常者」の集団から出たり入ったりを繰り返したくない。

 

カウンセラーさんは自分の一通りの話を聞いて、

「普通になる努力をしなくていいんじゃないですか?」と言ってくれた。

無理して「普通」を装うのではなく、

自分が得意とすること、自分の特性が生かされることをすればよい。

そうした生き方を模索すればよい、と。

 

そして、無理をし続けて精神が崩壊する前に逃げることを選択できること、

それだけ自分のことを客観視して守ることができることは強みであり、

今後生きていくうえでも大切にすべきスキルである、と教えてくれた。

 

話し続けたことで一息つきたかったのもあり、

体に入っていた力が抜けていくようなホッとした気持ちになった。

 

自分が今まで抱えてきた対人関係や思考整理の困難については、

思考の速さによってアウトプットが追い付かない(うまくできない)、

という特性によるところが大きい、と説明を受けた。

 

そして、知能指数が全体的に高いこと、

特に言語能力やインプット力が人並み以上にあるので、

困り事を他人に理解してもらうことを難しくしている、とのことだった。

(そもそも自分でも脳内で何が起きているのかよくわかっていないし…)

 

特性による困り事がどのようなメカニズムで起きているのか、

詳細を知る時間がなかったので、

次回の楽しみということで、また訊いてみようと思う。

 

ただ、思考能力が高い、少なくとも人並みにはできていることは、

学生時代のカウンセリングでも言われていたことなので、

やはりいまいちピンと来ないなー、と思った。

 

人と話している場面を振り返ってみると、

全然会話にならないときと、言葉がスラスラ出てくるとき、

どちらも考えながら話しているように感じない。

(強いて言えば頭が重たいのかスッキリしているかの感覚の違いはあるけど)

 

初回のカウンセリングが終了したあとは、精神科での診察である。

カウンセラーと話したこと、前回からの変化、薬が必要かどうか、

などなど、10分くらいで手短に済ませたように思う。

 

自分の認知機能上の特性に対しては、

インプットの量を減らすか、アウトプットの量を増やすか、

の二軸を意識しながら日常生活を送るのがよい、とアドバイスをもらった。

 

脳に流れる情報量を制限するには、

自分はスマホ依存気味なので、使用時間を減らすといった単純な対策がとれる。

確か一日平均4時間以上画面を見ているとスマホ依存に入るらしいので、

相当意識的に取り組まないと難しそうではある。

スマホ依存に関しては心当たりがありつつも、

日頃のストレスに対する退避行動としてついつい手を出してしまう。

ただ、TwitterとかYoutubeに入り浸って時間を過ごすのは、

思考過多という特性の負の側面をより大きくすると同時に、

脳機能そのものに対して長期的影響を与えるので、

やはりより健康的な活動で気を紛らわした方が自分のためである。

 

スマホ依存(インターネット依存)の恐ろしさについては、

愛着障害の研究などで有名な岡田誉司先生が本にまとめているので、

長時間使用からなかなか抜け出せなくなったら、また読み返そうと思う。

脳全体の神経回路の乱れや前頭葉の萎縮など、

麻薬依存者と同様な現象がネット・ゲーム依存者にもみられる、

というあたりの記述が恐ろしい…

 

 

 

 

情報のインプット量を減らすには、禁欲的な態度が求められるのに対して、

思考内容のアウトプットを増やすには、

日常生活の些細なことに関しても、より能動的に取り組むことが必要になる。

理想としては「インプット量=アウトプット量」である。

 

具体的には、本を読むときには黙読ではなく、

情景を思い浮かべたり、筆者の意見を整理したりしながら音読する。

さらに、読んだあとにはブログに内容の要約や感想を書く。

 

情報入力せずに脳を活性化する活動、

例えば、ジムで体を鍛えるとか、冷蔵庫の材料だけで夕飯を用意するとかも、

習慣として継続することで、特性をコントロールしやすくなるようになるらしい。

 

自分の特性とうまく付き合うために取り組むべきことは、

つまり、人間がより健康的に生きていくための習慣と同じである。

 

継続に成功した場合の効果について検証するのはまだ先だが、

10日前からスマホの使用時間を普段の半分に抑えただけでも、

気分が安定し始めているし、初記事でこんな長文を書いている。

上で挙げたいくつかの習慣を組み合わせるだけで、

一ヶ月後、三ヶ月後、半年後、には良い意味で大変なことになってそう…

 

とりあえずブログも頑張って続けるぞ!